Killer Song – Ring Ring Lonely Rollss


冒頭では、プリントされた写真の裏面をスキャンした画像が高速で交互に連なり、一塊の白い走馬灯のように現れる。通常は不可視の支持体の面に注目し、写真というオブジェクトの「読む面」を誤読している。フィルムの「裏面」—撮られなかった時間、見えなかった光—への眼差しが、加速を詩情の面から支えている。終盤では写真表面の濁流が用いられる。プリントされた写真の物体としての条件への注目と、スキャナというコンタクトプリントのように平面への密着によってイメージを取得する装置の利用が、後の形式と知覚にまつわる実験、触覚的視覚の実験への布石となっている。
Direction, Cinematography, Edit:teramoto haruka
Direction, Still, Lighting, Make-up:shimizu kana
――おはよう, おやすみ
混沌とした世界に何の分別もつかないまま生み落とされたばかりの子等には、母親の声も自分の声も、蛍光灯も陽光も、水の温度やタオルの感触も、全て分からないまま一つだけとてつもなくうるさく感じられるのかもしれないと思いました。歳をふるにつれて、私たちはそのひと塊のうるさい光をいくつにも切り分け、名前をつけ、愛し、または憎み、あるいは無視していくのかもしれません。それはとても愚かで愛しくて取り返しがつかないことのように思えます。
“Mehr Licht ! (もっと光を!)”
Herr. ゲーテの今際の一言として言い伝えられてきたこの言葉には、実のところ大きな脚色があったそうです。しかし、脚色があったという事実は、私がこの間違った台詞に魅かれる理由を説明してはくれません。もしもそれが、生まれた時に聞いたあの光を求めている様に聞こえるからだとしたらどうでしょうか。
あのうるさい光で始まり、取り返しのつかない愛しい足跡を残して歩いていくようなこの曲たちからは、おはようとおやすみが何度も同時に聴こえてくるような気がしました。
Killer songによせて















