備忘のために、

2023.09.05

カップに沈む暗闇は小さな振動で揺れる

 

それで自然じゃないか、
という言葉と反するように
像を捕らえるように足掻いた
骨ばった自分の手を見つめる。

 

肋骨の下、湖
台風の目の中にいるような凪は
いつ鈍い雲が垂れてくるのか、
波に足先を浸すのがまだ難しいけれど
息が少し吸える、今は。

 

目の前がよく見える、よく見えた
喪失のせいではないと思う。

 

ただ見るということをしたのは
初めてだったかもしれない

 

なんの連想ゲームも、匂いも
ただ物質のみを摂取する目は違和感があった

 

それで自然です。と
彼方の汗ばんだ声が別角度の意味を持って
再生される。

 

遅くて遅すぎて、自分でも腹が立っていた、
もう少しだと思います。

 

手を離した罪悪感はまた戻ってくるかも
しれない、でもやっと、

 

あなた(u=everyone)に
こんなことをしたら合わせる顔がない
としなかったこと
理由を別に探そうと思います。
いつもの場所が痛んでも、

 

だから暫くは、

 

待っていてください
と言葉を吐ける距離ではずっとなかった、
けどこれからもずっとそうだと思う。

 

はじまってから20年も経つ、早いね。

 

もう少しここで見ていようと思います。
今だけの感情でないことを祈って

 

 

230905 9:03