耽る
2023.04.30
たまに思い出す
あなた(u=everyone)のこと
顔も声も知っているけれど記憶の向こうのこと、
声も顔も知らないあなたのことを
丁寧な注釈をつけてでしか傍観できない私は
丁寧に当事者を避けたがります
私はどこで見ているのか、
私はどこを見ないのか、見なくていいのか
あなたを、あなたたちと括るのは難しい、
あなたは、ただあなたでしかない
とすることが液漏れを塞ぐ自分の所作の
醜いところなのではといつも思います
はなしたいけれど、もうはなせない人
はなせるけれど、はなしたくない人
これは過去の亡霊ですか、
いいえ
ただ、さまざまな亡霊の話です。
さまざまなメタファーです、沈黙です。
あなたを指せる言葉がたくさんあることが邪魔です。
言葉が指し示せないこと
きっとこれは誰にもわからない比喩