雑記-どのくらいの
2023.04.30
それはどのくらいの秘密ごとなのだろうか、
人から話を聞くたびに、
どんな些細なことでも毎回事細かく聞いてしまいたい、
メモリまで、
どんな距離を測る単位を使っているのか
その定規をあてたまま私に渡して欲しいとも
誰かと話したどんな軽口の会話も、
他の誰かにふいに話をしてしまう時
とても悪いことをした気になる。
けれど半ば自動で話す口はそんな思いとは関係なく、
坂を止められないまま走る足のような速度で
その話がその人が守りたい秘密ごとだったら?
口走りながら思うこともある。
私は周りくどい気遣いを遺憾なく発揮する時、
あやふやに誤魔化してしまう。
まるでなにか重大な秘密があるみたいに
ゆっくりとその話を避けるように
カーヴを描いたつもりでも、迷子になってしまうこともある。
嘘があまり得意ではないから下手な誤魔化しをする際に出てしまう、秘密ごとの気配は
その事柄を守るより過度に話の幕を引く。
その幕の気配に人はおもったよりも敏感なのではないだろうかと思う。
誰かを守る嘘ばかりついているのは自分のためなのか、とか
私の中の本当は誰かに話しているか、
あなた方に聞いた話に私は鍵をかけました。
電話を耳に押し付けると見える皮脂、
それを服で拭うような目線のだるさを日々そんな考え事に持つ